和歌山県では湯浅醤油が有名で田辺市の醤油はコスパが良いとても醤油の品質のレベルが高い激戦の地といえるが、今回県内で今まであまり注目していなかったが、湯浅町に近い由良町にある地元では有名な 天狗しようゆ を購入してみた。
300ミリで税込680円と庶民には高価なかけ醤油
内容紹介
箱入り娘で良い育ちなのがわかる。青と紫の中間のカラーで美しいパッケージ
化粧箱から出てきてもらおう。
深窓の令嬢の輝きを放て!
素敵なエプロンを首にかけて登場!
料理上手なお嬢さんに間違いない。
いやー楽しみだ。これからよろしく頼むハニー。
ではいつものあれ。
苦しゅうない近うよれ。
・・いたって普通といえる内容。
では、抜栓して確かめる。いざ!
・・
!ああ醤油の豊かな大豆の香りが上品に漂う。粗悪さを微塵も感じさせない。
一度もグレたこと無く素直に育ってくれた。そんな、良い環境で大切に育てられたお醤油。
さて、これから料理上手の君の実力を見せて欲しい。
見た目は思ったより色が薄い。琥珀色という感じだろうか。
(ここ最近分かってきた点だが、興味深い事に良質な醤油は開栓したときは最初は色が薄いが、それ以後日が経つと徐々に色が濃くなり粘りも出てくる。味も深みを増しているように思える。自分の場合は開栓後には要冷蔵と書かれていないものは冷蔵庫にいれないからかもしれない。)
一口すすってみる。(血圧の上昇に注意!)
・・
お!醤油の独特の大豆の風味。
・・しかし・・お!
クリアーな後味。地下水使用と記されていたが、水が良質なのも関係あるにちがい無い。
それでは、週末のカーニバル。
出でよ!海鮮!
今日はいつもよりネタが新鮮な色合いで脂が乗ってた!(母の日のセール品)
写真では判りにくいかもしれないが、特におそらくカンパチ手前、その後ろマグロの中トロが見た目で直ぐに分かるレベル。
先日紹介した、わさび粗おろしでいただく。
食レポ
さて、いきなり中トロ。当然わさびイン。
もう我慢できない!旨味脂のパラダイス!いざ。
・・・うほ、口の中で溶けた。
「幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ
僕は死ぬまで君を離さないぞ、いいだろ」by加山雄三
と言いたくなる。(長い)
いやー、大トロ並みの脂と旨味。ある意味大トロより中トロの方がバランスがいいかもしれない。
あまりにも脂が多すぎるとクドくなるかもしれない。
!(^_^;) おっと、寿司より醤油の感想だが、旨い!最初は上品な醤油の味わいでスッキリした後味が口に残る。こういった脂の乗った魚に合う。脂のクドさをかき消してくれる。
それと先回気付かなかったが、ネタの品質が良いものは、わさび粗おろしでグンと味が引き締まる。旨味を損なわず最後まで食材の味を楽しめる。
ツンとくるわさびは良い食材の味を邪魔するというか、良い後味をかき消す。
やはり良い食材には上質なわさびや出来るなら本わさびが必要だと実感させられた。
そして続いてカンパチ。いいね。わさびを挟む。
天狗しょうゆの実力はいかほどか!
・・・
・!旨い。これも脂が乗ってるので、スッキリしてる。ネタが良いとそれなりのものでいただかないと釣り合わない。
よく身の丈にあったという言葉を聞くが、片方が良くても片方がそれに見合っていなければ、良い方が足を引っ張られて、投資した分損をするという事を実感。
まあ、たかだか数百円という投資だが、少しでも美味しいものを食したいなら間違い無く損はしないだろう。
最後にカツオのたたきの刺身があったので、この醤油と粗おろしでいただく。
・・やっぱりいい。
さしみは解凍だったので、臭みはないが、旨味も強くない。しかしこの醤油がフォローしてくれる。付属の生姜とポン酢より明らかに旨い。この醤油でいただくなら文句なし。
まとめ
今まで、醤油は湯浅の知名度が高いため少し南下した由良に醤油の蔵元あるとは全く認知していなかったが、和歌山県産の紀中方面の醤油は期待を裏切らない。紀南の方はまだ田辺以外は知らないしもっと南下した場所の蔵元や、逆に紀北方面はどうなのか今回手に入れた商品でさらなる探究心に火がついた。こと醤油に関して和歌山県は歴史が長く良く熟知されて造られていると思われるので引き続き県内の優れた醤油を探索したい。