【天然の岩ガキ】生より旨い食べ方は?検証する!和歌山県産

実食検証!

我が家にガッキーがやってきた!と言っても新垣結衣ではないのは当然だが、つい興奮してそう叫びたくなった。なんと地元産の岩ガッキーだ。詳細は割愛するが改めて紹介するが地元和歌山県産の天然の岩ガキを頂いた。その日に取れた新鮮なものだ。普通の牡蠣と違い6月くらいから夏にかけて旬だと言われている岩ガキ。少し前に鳥取に行ってきたがその時には市場などで、様々なサイズに分類された日本海産の岩ガキをその場で選んで生で食せるように販売されていた。1つ300円〜1500円くらいといい値段だった。それが、今回目の前にバケツいっぱいある。さあ、どのようにいただこうか。

下準備

養殖ものと違い、最初はかなり泥やら海藻類が付着しているので、商品化していく。(売りませんけど)

できれば外の水道水で処理する。洗いながらまずは100円ショップで購入したワイヤブラシで表面のこびり付いた泥や海藻を類落とす。

そして裏返して裏に付着した岩をハンマーで軽く取り除く。ある程度で徹底的にしない。貝殻を割ってしまい中身を傷つける。

かなり時間と労力を要する。

約1時間ほどかけて店に並べられるほど綺麗になった。いかかでしょう?この手間がおそらく岩ガキの料金を跳ね上げているんだと思う。料理前の下準備でもうクタクタになる。

ひと汗かいたので料理する前にシャワーを浴びて、この岩ガキのように綺麗に変身してくる。

蒸してみる

では、まずは、鍋を準備してそこに鍋の大きさに合わせて裏返して並べる。直径30センチくらいの鍋に3個入った。かなりデカイ。1個800円クラスではなかろうか。

ここに、水を半分と酒や酎ハイなど半分で1センチくらいの高さくらい浸るくらいの量を入れる。

蓋をして中火で7分前後くらい蒸した。(鮮度や好みで時間は調整する)

蒸し上がった岩ガキを鍋から取り出す。しかしここからも大変!岩ガキは加熱しても貝殻が開かない!

お気に入りの手袋を再び装着する。ホームセンターなどに置いてある自動車整備の時にも重宝する分厚いゴム手袋。少々鋭利なものや少々の熱さにも耐えられるし濡れても平気なので超オススメである。怪我や火傷をしないためにこの点はぜひ対策をして欲しい。

キッチンバサミで貝の先端をカットする。ナイフが入るように少しでも隙間を作るため。

そして、家にあったステーキナイフを隙間から挿入する。鋭利な刃物は使わないようにして欲しい。滑ったら大怪我をするかもしれないので。牡蠣専用のナイフか家にあるならステーキナイフなどがベターだ。しかし大きい岩ガキは刃渡12センチくらい欲しい。貝柱の奥まで刃が届かない。100円ショップで見かけたのは7センチくらいだったので、岩ガキには通用しないかもしれない。

ではナイフの入れ方を説明しよう。素人の我流だが、幾つか処理していく過程でたどり着いた方法だ。先ほどのキッチンバサミでできた先端の隙間からナイフを入れて、貝の表の方(丸みのある岩が付いてない方)を上にして中心より少し後ろにある貝柱を少しでも多く剝ぎ取る感じで貝殻の天井に沿って左もしくは右からナイフを入れてスライドさせる。貝柱が切れた瞬間に貝のふたが開く。

そして、上の貝殻を取り除いて、次に下にも貝柱があるのでそれをもう一度同じようにナイフで切る。これは簡単だ。

貝殻の破片が少し内部に入るので、サッと水道水で洗うと良い。

さて、どうですか、出来栄えは。

ひっくり返すと白色のクリーミーな美しいプリッとした岩ガキ様が登場!

そのままいただく。俺のガッキーいざ。

・・・

何もつけなくても塩味と酒蒸しによって臭みがなく、牡蠣の風味がたまらない!白色のプリッとした部分の食感がいい。やっぱりこれ。カキフライなんて岩ガキにはもったいない。

ただ一つ気になるのが、貝柱の部分が大きので硬くそしゃくしても最後まで口の中に残るのが残念。

レンチン(電子レンジ)

次にラップをかけ電子レンジに放り込むだけの簡単レシピ。これも裏返して皿に乗せる。

600ワットで5分くらいかもっと短くても良い。

楽しみだぜ! 

相変わらずフタは開かないが、一度ナイフが入ればこの方法だと貝柱が柔らかくがカットしやすい。綺麗に根元からカットできた。

では、殻を外してご対面。2個並べると見つめられている感じで申し訳ない。なんかSEGAのキャラクターのソニックみたいな眼差しにも思える。はたまたドナルドダック?なんか見覚えのある眼差し。

一生懸命やっと君にたどり着いたんだから美味しくいただかせてくれ。

醤油でいただいた。

・・・

ふむ。少し身は硬いかな。そして蒸した時よりも淡白で岩ガキの旨みが減ったように感じる。しかし、貝柱は柔らかく食べやすい。岩ガキは貝柱の部分が結構大きい。これで10円玉くらいのサイズくらいかなぁ。

網焼き

次にガスコンロに直接網を敷いて弱火で焼いてみた。

これもひっくり返して直接火にかけるといういたってシンプルながら男を感じさせる演出と言えるが、注意しなければならない点がある。それは熱された貝殻が破裂してあたりに飛び散るということだ。

対策としては以下のようにしていただくと安全で火が通りやすい。

耐熱のふたを乗せる。可能なら様子が分かるようガラス製の物が良い。あくまでも自己責任で。

7、8分したら中から汁が吹き出てきたので火を止めた。

さてどうかな?。ルンルンで取り出してみる。

・・!

ひどい!貝殻が!貝殻の水分が無くなり簡単に砕けてしまう。早く中身を救出しないと。

大丈夫か?

ご臨終です。

俺のガッキー。しぼんでやがる。

ああ、なんてこったい。もう食さなくても想像がつきそうな無残な姿。

しかし、一応いただく。

・・

あの水々しさ、岩ガキの旨み全てがもはや失われている。無念!

このガスコンロ直火の調理は2度としない。

しかし、ここで疑問が生じる。バーベキューコンロで炭火で焼くのもかなり高度な技術が必要になるのではないか。機会があれば試してみたい。

ガスコンロの魚焼きグリル

ガスコンロに恐れを抱きながらも男はさらなる挑戦に挑む。

魚焼きグリルはどうか?

グリルに魚を焼くときのように水を張る。

火は上部にあるので上向きで良い。(丸みのある方が上)

今度は火葬にならないで欲しい。願いを込めてレバーをプッシュする。自動的に強火になった。

まず、5分焼いてから裏返す。そして2分焼く。計7分

いつものようにキッチンバサミで先を少しカットしてナイフを入れてパッカーン!

この方法だとどういうわけかナイフを入れても、貝殻の破片も入りにくいので身を水で洗う必要もない。

どうですか一番大きい岩ガキ!

綺麗に出来上がりました。

早速いただきます。これは期待できる。デカイ。ゴクリと唾を飲み込む。

何も付けずにそのままいただく。

・・・

!!!!旨い!旨すぎる!今まで自分は何をしてきたんだ。もうこれでいい。とにかく水々しい。そして自然の塩味が他の調理方法よりも残っているので何も付けずにいただくのが一番のベスト

今までのどの調理方法よりも旨い。時間だけきちんと押さえれば誰にでもうまくできる。プリッとした食感と岩ガキの旨み香りどれもがパーフェクトに味わえるのではないだろうか。

もう一つ発見があったこの調理の方法で特にくの字に曲がった個体の岩ガキの白身の部分の旨さが半端なかった。くっ付いた岩の形に依存しているのでそう多くはないと思う。

白身の部分のクリーミーさが口の中でトロけ、白子のような食感と岩ガキの旨み詰まったポタージュのような液体が口の中に流れ込んできて、その後味の余韻が口の中に残る。極めて贅沢な一品だ。

おそらく火の入り方が関係していると思う。

これからもこのような形の個体をぜひ手に入れたい。

生で食する

最後はそのまま生でいただく。

やはり牡蠣は生では危険と言われているので、その人の体質も関係するし、店で購入しても綺麗な水質な海域のものか、水揚げ後の処理がなされているか否かを心配する人は少なくない。つまり100%安全ではない。しかし岩ガキは生でも比較的安全と言われているので、人柱になってみようと思う。

では最後の冒険に繰り出す。

これもデカイ。手のひらよりも大きい。

パッカーン!

熱を加えていないのでプリッとした厚みはないが、全体に広がっていて一切縮んでいない。かなり大きく感じる。

水道で水洗いしてからいただく。

レモン汁と塩を少々ふりかける。

いざ!

・・

きた!スーッと口の中に滑り込んできて舌に全くまとわりつかないが、岩ガキの旨みがストレートに口の中を支配する。そして生独特の歯ごたえ!そしゃくするとサッパリでありながら水々しさがハンパない。何個でもいける。しかし、お腹の方は大丈夫か?時間をおいて様子をみる。1時間ほどしても大丈夫だったので、アムロ行きまーす。

3個4個と貪るようにいってしまった。旨い。生はポン酢が一番旨いと思った。


 結果発表!

  • 最下位 ガスコンロ直火
  • 4位  レンチン
  • 3位  蒸し
  • 2位  生
  • ⭐️ 1位 ガスコンロの魚焼きグリル 

まとめ

とりあえず次の日はこのブログで最終回にならなくってよかった。少し胃にもたれがあったが大丈夫だった。今回の検証で分かったのは魚焼きグリルは偉大だということ。自分は貝であたったことはないが、きちんとした規格を通ったものでないので、生は旨いが精神的リスクがある。しかし、程よく火が入った岩ガキは生とは違う旨みとプリッとした食感がある。そして白身の部分は火が入ったものの方が旨いと個人的には感じる。そして補足情報として貝を簡単に開ける裏技だが、鳥取県で岩ガキを生で食せる市場でおばちゃんがしていたが、岩ガキのお尻(蝶つがいの部分)を金づちでぶっ叩いて砕くとアッという間に開いた。破片が飛び散っても大丈夫な環境ならそうしても良いかもしれない。また、次回岩ガキが手に入ったら、また違う食し方を紹介したい。

海鮮をこよなく愛する庶民
kei-chan

197X 年生まれ 和歌山の海に囲まれた環境で生まれ育ち、子供の頃は親が釣ってきた新鮮な魚をいただくうちに、日常の食卓に魚介類が欠かせないと思えるようになった。釣りは苦手だが、海の幸を食することに喜びと生きがいを感じる。共感してくれる誰かがいてくれたら応援してほしい。

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