真鯛の刺身といえばもう誰もが愛食する定番。時期も選ばず年間を通じてたいてのスーパーでほとんど手に入り、今ではいつでもどこでも買える。今回も地元のものではなく、天然の福岡県産の真鯛が置いてあったので、興味がてらに購入してみた。調べてみると漁獲量が日本でも指折りに入るので驚いた。愛媛を超えているとは。
値段は一般的だが見た目が若干赤身がくすんだような色味かなぁ。
そのままいただく
一つ摘んでみる。地元の真鯛も含め一般的なものに比べて白いかな。
では早速いただいてみるか。ふにゃふにゃでないことを祈る。
いざ。
・・!
イメージと違う!歯ごたえがある!というより今まで食した鯛の中では一番。先入観とは恐ろしい。
誰かにコーラをコップに注いでもらったと思って、飲んだら実はブラックのコーヒーだった時の反応のごとく動揺した。逆の場合も然り。しかし、今回のこれは嬉しい誤算だ。
さらに尾に近い方はどうかな?
・!!さらにコリッコリッ。食感は愛媛県の天然物とはかなり違うな。
真鯛特有の旨味は若干愛媛県のもに劣るかな。またプリッとしたみずみずしさのような食感も少ない。鮮度が関係しているのかもしれないが、産地によって見た目や食感や味が異なるのは興味深いし、それがまた楽しい。
漬け丼ぶりでいただく
そして、ついいただきたくなるのが愛媛の宇和島風鯛めし。この食感の真鯛と飯はどんなハーモニーを奏でるのだろうか?
そして簡単に漬けを作るのに活躍するのが以前に紹介したダイソーで購入した小豆島の牡蠣醬油 マルキンというメーカのものだ。実はダイソーでなくてもアマゾンや楽天などで大きいサイズで販売されている。
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他にも最近購入した有名な広島の牡蠣醬油よりも塩分控えめで、牡蠣の旨味と風味がとても気に入ってる。自分としてはこれ以上の味付き醤油はなかなか見つからないと思う。普通は宇和島風のタレを作るには醤油以外にみりんや酒などを鍋に入れて沸騰させるわけだが、なんとこれ1本だけで他に何もいらない。 好みでワサビを溶いておいても良い。
漬け込みは10分前後くらいで十分と思う。
あったかご飯に刺身の飾り付けに付属してあったシソをのせる。
そして、真鯛の付けを乗せて塩分が気になるので、漬けに残った醤油を加減しながら適量をかける。
しっかり真鯛に染みてる牡蠣醬油。
では、いざ、ご飯とシソと真鯛の共演を見せてもらおう。
・・
!!たまらんばい。(おそらく福岡弁?)
イメージしてたより旨い!やっぱりこの固い食感が漬けとご飯には合う。身が柔らかいと醤油が染み込みすぎて真鯛の旨味が薄れるがそんなことはないし、ご飯と一緒にそしゃくした時は口の中で新鮮な鯛の寿司を味わっているかのような感覚になる。
まとめ
おそらく自分は今までで、この真鯛こそが数ある魚の中では一番色んな産地のものをいただいてきたと思う。今回も面白い発見をした。産地で真鯛を選んで食べ比べをしても鮮度が関係なければさほど変わらないと思っていたもののかなりの違いがあることが分かった。腐っても鯛と言われる高級魚と言われる鯛たが、今では旨い色んな魚の刺身が出回っているので、ありがたみが少なくなってきた。しかし、色々と食してきて一巡すると、改めて当たり前と思っていた真鯛にしかない旨さに気付かされる。無論自分は外食して海鮮をいただく機会があれば、この真鯛を外さないようにしている。今後、外で真鯛をいただく際には勇気を出して店の人に産地を教えてもらおうと思う。