先日、6月末に北陸の富山県と福井県に二泊の旅に出た。憧れの北陸日本海の海の幸を現地でいただけるのは嬉しい。海の幸がいただける名店が立ち並ぶ中、庶民である自分は現地のスーパーで地魚をいただくことこそが、その産地の魚の味をストレートに確認できるのではないかと考え、夕方に足を運んでみた。
富山のスーパーの刺身
まずは北陸地方では多くの店舗で展開されていて刺身も好評な富山県で富山市内のアルビスというスーパーで ふくらぎ という刺身を購入した。
氷見港水揚げに心奪われる。あの憧れの富山の氷見だ。寒ブリなどは超ハイスペックブランドだ。
後で調べたら ふくらぎとはブリの幼魚のことらしい。氷見のブリのイメージが良いから期待も高まる。
車中でいただく
今回も実は今流行りの車中泊の旅なのである。自宅からわさびや醤油、紙皿も持参したので、少し暗いが車中でいただく。
(富山県の道の駅でいただいたが、少し離れたところで他の車が警察に職務質問されていた。パトカーがこっちに向かってきた!自分はキャンピングカーではない普通の軽自動車。車中でライトを照らしながら撮影ししているこの様子を見られたら怪しまれるに違いない。ピンチ!「ふくらぎ いかがでしょうか。」と言ってかわすしかない。と思ったらサッと通り過ぎてくれた。フウッ。)
気を取り直して食レポ。
氷見のパフォーマンスを見せてくれ!湯浅醤油でいただく。
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・・・あれ、なんか独特のクセがあるど。ブリのものとは全然違う。今まで経験したことのない感じの味。食感はハマチのようでも後味がまったく違う。ちょっと生臭い苦手な味。鮮度が落ちているのかもしれない。夕方買ってから、さらに2時間ほどクーラーバックに入れていたからかもしれないが、ちょっと残念。
もう一口いただく、今度は二つずついただく。
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。。やっぱりこれは苦手だな。
さらに大葉を巻いていただく。
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・・少しクセが緩和されたかな。まあ、ちょっと期待していたものとは違った。
正直完食するのが苦しかった。
福井県のスーパーの刺身
さらに翌日、旅の帰り際に、福井県の フレッシュバザール という小浜市にある全国展開しているスーパで買ったのがこちら。
天然の すずきの刺身。地元小浜の漁港で上がったものと思うが、旬のものなのが嬉しい。
持ち帰って和歌山の自宅でいただく
すずき をいただくのはおそらく初めてと思う。これも夕方購入して、クーラーバックに入れて自宅に着いてからいただいた。
翌朝2時くらいにいただくことなったので、消費期限も過ぎてしまった。(良い子は絶対に真似しないでください。)
長旅の帰宅後に疲れた体にシャワーを浴びてから晩酌にいただく。
旅の余韻に浸りながら和歌山で福井県で購入した刺身をいただくのはなんとも言えない心地よさ。自分で輸送してきたという自負にも酔いしれる。だが、味に妥協はない。(消費期限過ぎてるの偉そうにすみません。)
何もつけずに観察する。鯛かイサキに少し似てるかなぁ。
いざ、いただく!
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・!!!うんま!鯛よりクリアーな味だが決して淡白ではない。イサキとも少し違う。すずきの身の旨味を初めて経験した。良い!歯ごたえもちょうど良い。固すぎずコリッとした食感も残っている。まだ十分いただける鮮度。
深夜だが、箸が止まらない!さらに他の部位とも思えるぶ厚くカットされたものをいただく。
いただきまスズキ。
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!!厚い身の方が好き。寿司にしても最高かも。オバマ氏、いや小浜市万歳!
個人的な感想と結論
以前、石川県の名店で寿司をいただいたが、抜群に旨かったのは憶えている。当然、食事処でいただけば大抵期待通り旨い。しかし地元の人が普段の生活で日常味わっているスーパーでこそ、その本質を検証できるのではないかと思った。北陸日本海の海の幸は太平洋側の和歌山と違いがあるのか興味が湧いたので検証してみたが、富山県の場合は氷見産というブランドが一人歩きしている感じで、旬のもの以外はそれほどでもないように思える。一方、福井県は旬のものをいただけたけたのが幸いで、小浜漁港であがる魚は北陸日本海に相応い旨さのレベルだと思う。結論として北陸の旬の魚は太平洋側の魚より旨い。氷見の旬の時期の名産以外なら、普段は小浜漁港のようなローカルな北陸の漁港であがる魚が狙い目だと思う。