この日、いつも行くスーパー片隅に、ある魚のためにコーナーが設けられていたので、何の魚か見に行った。最初何の魚かわからなかったが近づくと白身魚?鯛?その全容が明らかになる。ぶり!えっ?こんなに白いぶり見たことない!その実態は九州の長崎県産の養殖物 その名も大ぶり。(ネットで検索しても出てこない)
その名にふさわしく、少し淡い桜のようにピンクがかっているが、今まで見たことがないインパクトのあるホワイトぶり。刺身やしゃぶしゃぶ用のものもあったが、特に白さが、際立っていたように見えた握寿司をチョイス。
変色しない身の色
蓋を開けて白雪姫の美しい肌に見とれる。プリティいやぶりティ。君には花がお似合いだ。
夕方に買ったので、店で調理されてからかなりの時間が経っているはずだが、全くそれを感じさせない白さ。天然物では考えられないし、養殖でもこれほど白いのは見たことがない。
しかし、裏側はどうなのか?ネタだけつかんでひっくり返してみる。
全身真っ白。裏も表もなく何ら変わらない。人間もこうあるべきではなかろうか。
脂がサッパリしていて上品
刺身でいただく
さて、肝心なのは見た目に違わぬ旨さ。大振りで大当たりするのか?それとも空振りか?
贅沢にネタだけを刺身のように醤油とわさびでいただく。汚れのない純粋な心が世の中の闇に染まっていくように醤油に染められていく。御託はここまでにしていざ!
・・
!!うんま!味は間違えなくぶり。身も少し固めで新鮮さを感じる。脂は見た目ほどトロというほどではないが、クドくなくサッパリしている。上品でクセのない脂で、飽きがこない。いいね!
寿司でいただく
そして、握りとしていただく。いつものようにわさびをネタに敷いて醤油をまとわせる。
醤油が脂で弾かれる。ぶりトロだな。脂のせいで数度重ね塗りした。
では、いざいただく!
・・
!!イメージ通りの旨さ。ぶり特有のクセというか臭みが無い。マイルドな味だ。ぶりが苦手な人でもこれならいけるかも。
塩でいただく
我が家愛用の焼き塩。ぶりのクセが無いので、塩でもいただけそうなので試してみた。
わさびは当然はさむ。塩をひとつまみふりかけた。身が白いので満遍なくふりかけるのに細心の注意をはらう。
では、僕の白雪姫お口にいらっしゃい。
・・
!!はい。間違いない。予想通り塩でも十分いける。おそらく今までいただいたぶりの中では一番塩にマッチする。後味までもスッキリする旨味と脂。必ず一つは塩でいただきたい。
個人的な感想
大ぶりという名前がシンプルでインパクトがあるが、この白色のぶりの身が店頭に並んだ時の存在感が凄い。しかし、どうやってここまで白い身に育てられたのか。提示されてあったプラカードには説明書きがあり、イケスの環境と餌にこだわっていること記載されていたが、生餌が関係しているのだろうか。そして味と価格を考えればコスパは素晴らしい。養殖のぶりといえば九州地方のものというイメージしか湧いてこないほど、養殖の歴史というか熟練度がやはり他の産地よりレベルが上に感じるのは、九州の中で切磋琢磨したことによる結果だと思う。出来れば近いうちに、このブログでぶりのグランプリを発表したい。