ここ最近は寒さもどんどん増し加わる日々が続くので体にはこたえるが、しかし悪いことばかりではない。寒い時期の魚は旨い。魚自体も身がしまっているのと、暖かい時期に比べると比較的に鮮度も維持しやすいのではないかと思う。今回は珍しい魚が店に置いてあった。パッと見ためは、アジの寿司などと比べるとあまり生えない印象だったので、スルーしようか迷ったが、初めていただくことになるので、冒険心で購入した。炙りの方もあったが、純粋な味を知りたいので普通のかますの寿司を選んだ。
珍しく産地が書いていない!
見ためは?
産地が書いてないということは外国産?まあ旨ければそれでいいのだが、まずは一つ摘んで拝借。
上から目線。アジとカンパチの間という感じかなぁ。
横から。シャリが崩れそうなの瞬間に撮影するのが大変。
厚みはアジよりあるかも。
色々付けていただく
醤油とわさびで
面倒くさいのがこの作業。昔はわさびが挟まれて売っているものがあったのだが、今はすっかり時代が変わってしまった。ネタを外さずに何か簡単に注入できるようなものがあれば良いのいだが。
続いて少し手間だが、シャリが崩壊するのを避けるのと高級寿司店の雰囲気を味わえるので活躍するハケ。満遍なく濡れるし、濃い目が好きなら重ね塗りができるので以外と重宝する。寿司の時は毎回スタメン間違いなし。
では、いただく。一発かます実力を見せつけてくれ!いざ。
・・
!うん?味がしない?!!!いや、旨い!先入観でアジをイメージしていたが、アジのような癖がまるでない。かといって淡白ではない。噛めばかますの全く嫌味のない旨味だけを口の中に感じる。非常にクリアーな味わい。旨味は大人しいが、その分誰もが好む味と言えるのではないか。炙りにする必要をまるで感じない。歯ごたえはアジより少しだけ柔らかいが、この魚にはちょうど良い。
焼き塩で
これだけ癖や臭みが無いならなら塩でいただけるのではないかな。いでよ焼き塩!
おっと、忘れてはならないのが、これ。面倒くさい。わさびサンド。
そして焼き塩。真冬の空から舞い降りる白い雪のよう。満遍なく振りかける。
お口にいざ!
・・
!!!旨い!焼き塩と合う!今まででこれ以上に塩と合う刺身や寿司はなかった。これは感激。生臭かったり、逆に淡白過ぎると成立しない。かますの独特の味や旨味がそれを可能にしたと思える。
ポン酢と七味で
さすがに鍋にした魚ではないのでこれはどうかと思ったが、海鮮魂が己を突き動かす。
ポン酢をハケで上品に優しく濃い目に重ね塗りする。俺の愛撫に答えてくれ。
七味ちゃんがまるで秋の紅葉樹の葉のように舞い落ちる。見た目の雰囲気は良いが半信半疑でいただく。果たしてお味は?いざ!
・・
!!え!旨い!え。これも合う。なんでだろ〜なんでだろ〜(byテツandトモ)不思議(by星野源)と言いたくなる。
フグに近いのか?てっちりじゃないのに。今までポン酢でいただいた刺身や寿司の中で旨いと言えるものはほぼ記憶にはない。サッパリしているが、物足りなくもない。絶妙なバランス。
ひきわり納豆で
最後に今検証中で、納豆に会う刺身を試しているが、いずれ記事にしてランキングを紹介しようと思っていた。しかし今回フライングしてでもこのかますで試したくなった。ひきわり納豆に付属のタレやわさびを混ぜていただいてみる。ネタの上に乗せるとどうしても落ちてくるので、ネタの下に敷いてサンドしてみた。
かなりのボリュームになったが口の中に一気に放り込む。果たしてその結末はいざ!
・・
!!!すごい!やばい!旨い!これも合う!納豆をサンドしたことによってそしゃくした時にかますの身と納豆が良くブレンドされ中和される。納豆と酢飯は相性が良いが、しかしこのかますは納豆との相性が抜群!これで全部いきたい。寿司だからこそそう言いたくなる。
まとめ
全く驚いた。万能調味料はあるが、その逆でいろんな調味料に合う万能魚という称号を与えたくなる かます。まあ、一般家庭に常備されている調味料の全てに合うかといえば難しいと思うし、人によって薬味や調味料の好みはあると思うが、今回紹介した食べ方全てに外れはないと個人的には思った。もし、読者の方でかますの刺身や寿司を買ったら是非騙されたと思ってどれか1つでもやってほしい。