天然本わさび!(静岡県産)VS 市販のチューブわさび!違いを徹底比較!

食べ比べ対決!

年始にいつものように地元で人で賑わう海鮮市場に足を運んだが、やはり普段と比べて人の多さが半端なかった。普段目にするものの価格も正月価格でいつもより跳ね上がっていたので、早々と引き上げようと思った時に目にしたのが、天然の本わさび。逆に普段よりも値段が安いではないか!よそよりも安いのでいつかは試そうと思ったが、サイズが少し小さめのかもしれないがいつもの半額くらいだった。店員によると嬉しいことにここに置いてあるわさびは名産地の静岡県産約2週間ほど日持ちするとのことだ。

ラッピングせずに裸で売られているので、価格が抑えられているのかもしれない。

水の張った器に並べられた天然のわさび

持ち帰って計りすり下ろす

冷蔵庫から2、3日してから取り出した。このサイズと重さで税込820円。いいんじゃない!71グラム。

ただ、大根の葉のような部分もあるので10グラムほどマイナスになるかな。

大根などをするものだと目が粗いので、わさび専用のすりおろし機を購入した。

さすが、細かくすり下ろされ、減っていく速度もゆっくり。

市販のチューブのわさびと比較する

左が市販のもの右が天然のわさび。天然のものは市販のものより色が薄く粘りがない

さらに拡大。


刺身で食べ比べてみる

毎度ながら刺身盛りのセット。それでは検証してみる。

マグロ系の刺身

まずはとんぼしび(ビンチョウマグロ)か、ヨコワ(本まぐろの幼魚)かな。マグロ系列なのは間違えない。まずは市販のわさびでいただく。

・・

!!!

身が柔らかくて、マグロのクセのない旨味がたまらない。わさびはいつも食べてるのだが、身にわさびが吸収されてるのであまりツンとこない。

では、天然わさびでいただく。乗せるときに粘りがないので、身から滑り落ちそうになる。いざ!

・・

!!!

旨い!!自然な辛さとはこれか。混ぜ物がないので心地いい爽やかな辛さが素晴らしい。全くツンとこない。やはりマグロは天然のわさびに限る

アジの刺身

続いて、アジかな。市販のわさびでいただきます。

・・

!!これはわさびが鼻にツンとくる。この刺激が好きな人にはいいんじゃないかな。そしゃくした時に身からわさびが弾かれるので辛く感じる。

そして天然わさびで。

・・

!!

辛くない!不思議。刺激が少ない。かなりマイルド。わさびの風味はあるがマグロの時ほど感じない。もうちょっと刺激が欲しいなら量が必要かな。

イカの刺身

イカ大好きな自分にはこれは外せない。市販のわさびでいただく。

・・

!!きたー!ツーンと。やはりイカは少しの量のわさびでも舌にダイレクトに刺激が伝わる

続いて天然わさびで。これはわさびが乗せにくい。わさびの粘りがないしイカ自体のカットされた身が細いしツルッとしているので慎重にゆっくり箸を口に入れるまで運ばなければならない。さてお味は?

・・

!!

はい素敵。口に運ぶまで大変だったが、わさびそのものの風味や味がわかる。わさびの旨さを特に堪能したいならイカがオススメかな。

炙りの刺身

これはサワラかな?これも大好き。では市販のわさびで。

・・

!!!

これで良い。炙りの風味が辛さを抑えるので丁度良い。いけるんじゃない。

続いて天然わさびで。

・・

!少し物足りない。というかもっとわさびの量が必要だった。炙りの風味や香りがかなり優勢

天然のわさびを寿司に付けると

太刀魚の寿司

今度は寿司でチャレンジする。産地直送の各地の魚らしいが、詳しくは記載されていなかった。

とりあえず右から2番目は太刀魚と思うが、寿司ネタを外して天然のわさびを塗りつける。

醤油をつけいざ、お口へ!

・・

!!

太刀魚の歯ごたえ凄い。しかし天然のわさびは酢飯に全部持って行かれて、かすかな風味だけが残っている感じ。

タイの寿司でリベンジ

これではアカン。たっぷりわさびを酢飯におみまいする。ほぼ全面に塗りたくる

いざ!・・

!!!

うん!これで良い。しかし、本当にツンとこない!トゲがない。それでいて、心地よい質感の高いわさびの風味を感じるられる。市販のわさびでこの量だと死亡するのは必至。

天然のわさびの使用感

天然のわさびをそのまま少しいただいてみる。

・・

!!

ほぼツンとこない。でも旨いわ。正真正銘の人の手の加えられていない無加工のクリアーな風味はさすがです。そしてこのマイルドには参るど。(今回は1回だけ。)

他の刺身にも使ったので、だいたい使用した量は刺身の盛り合わせ1パックと寿司2貫くらい。もっと使うと思ったが、7グラム減っただけで、まだかなり残っている。2週間で使い切れるか心配だ

表面の皮の部分があるので、すり下ろすと小さな粒のようなものがわずか混じる時がある。それで使用する部分だけ皮を削っても良い。しかし味や舌触りにほとんど影響することはないので気にすることはないし、わさびそのものを削ってしまうのでもったいないのでオススメはしない。

結びに:天然のわさびのメリットとデメリット

ずいぶん前に外の店で一度天然のわさびをいただいたことがあるのだが、味はほぼ記憶に残っていない。今回自分で購入し色々試して、過去の記憶にはない新たな発見をしたように感じる。まず、メリット味!やっぱり出来るのであれば、毎回刺身や寿司をこれでいただきたい。それと辛味が物足りないかと思いきや、許容範囲内での上質な辛さがある。少し量を増やせば通常の辛さになる。デメリットは当然ながら価格が高い。毎回すり下ろすのが面倒くさい。粘りが少なく新雪のように刺身にまとわり付きにくいので溢れそうになる。消費期限が短い。ざっと文章にすればデメリットの方が多いが、しかし旨そうなものや、価値あるものにはやはりそれに見合ったものが必要だと思う。最高の食材を最高の薬味や調味料でいただくのをためらわない方が後で後悔しないと思うので、ここぞという時は是非お勧めしたい。また、面倒くさいと思うすり下ろす行為も、旨いものを食べるための一種の風情のあるイベントだと位置付けるなら苦にならないかも。まあ、庶民でなく時間とお金に余裕がある方は常用お頼み申す。

海鮮をこよなく愛する庶民
kei-chan

197X 年生まれ 和歌山の海に囲まれた環境で生まれ育ち、子供の頃は親が釣ってきた新鮮な魚をいただくうちに、日常の食卓に魚介類が欠かせないと思えるようになった。釣りは苦手だが、海の幸を食することに喜びと生きがいを感じる。共感してくれる誰かがいてくれたら応援してほしい。

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