昨年、和歌山県の醤油発祥の地の湯浅方面にぶらっとドライブに行った。小さな産直の店があったので立ち寄ってみると、地元紀南地方では見かけない醤油が置いてあった。緑色のキャップとはなかなかハイカラだと思い、手にとってみると湯浅町の隣町の有田川町のカネイワという会社のかけ醤油だった。価格も150ミリで400円弱と割と買いやすい価格なので迷わずに購入。だいたい400円前後くらいで地元では手に入る。
商品の概要
やはりかけ醤油なので、みりんや甘味料も入っている。
国産丸大豆の旨味と香りがあり、マイルドな口当たりとのこと。
グリーンキャップを抜栓して香りを嗅いでみると、和歌山県ならではの独特の大豆の香りがまず飛び込んでくる。
比較する醤油はお馴染みの和歌山県湯浅醤油の名門の紀州湯浅 湯浅醤油。
今回は以前紹介した小袋版を使用。左が紀州湯浅 湯浅醤油で右がカネイワかけ醤油。
やはり右のかけ醤油は色が濃い。
実食開始
お刺身で
まずトップバッターは刺身から。鹿児島県産の養殖ぶりをいただく。最初は 紀州湯浅 湯浅醤油で。
ちょんちょんと裏に醤油を付けいただく。わさびは天然本わさび。いざ!
・・
!!!はい旨い!間違いない。大豆の香り、旨味が上質で塩味とのバランスが素晴らしい。
では、続いてカネイワかけ醤油はいかがかな?
いざ!・・
!?あれ、塩味が少ない。大人しい味。しかし、後から醤油の旨味がじわっと口に広がる。!!うんいいね。健康的だが、少量しかつけないと物足りない。リトライする!
もう上品なぶりっ子は気取らない。今度は醤油まみれにする。良い子は絶対に真似しないでください。いざ!
・・
!!うん、これこれ。醤油の旨味と塩味をしっかりと感じられる。なるほど、大豆の風味もマイルドかな。嫌味のないクリアーな味。
お寿司で
では続いてお寿司ちゃん。やはりこれは醤油にはマスト。
二種類入ってるものの中で選ぶならあなたなら何食べますか?
さて自分が今回選んだのはマグロ。入っているのは中とろが二貫あるので、食べ比べてみる。
まずは、 紀州湯浅 湯浅醤油でいただく。いざ!
・・
!!上質な醤油の旨味をはっきり感じられる。しかし中とろの旨味より醤油の風味が一歩前に出ている感じ。酢飯との相性は普通かな。
では、カネイワかけ醤油でいただく。やっぱり色が濃いね。粘りもある。いただきマスト。
・・
!!大人しい風味かと思いきや、そしゃくすると中とろの旨味が引き立つ。塩味は若干薄いが、この醤油が素材の持つ旨味や脂を際立たせる。言うなれば良くできた夫を立てる妻のようだ。今に至っては幻想なのか理想の夫婦なのか。酢飯との相性も良い。まるでご近所さんとの関係もブラボーな奥さん。(家庭円満サイトではない。)
マグロの漬けで
今度は冷蔵庫に置いていたマグロの漬けに長いものとろろが少しかったものがあったので、わさびを入れてこの醤油を適量入れてみた。浅漬なので大丈夫。良い子は真似しないでください。
小ネギをともみ海苔を散らして完成。ご飯のお供や丼にしても最高。
いざマグロードへ!お口にGO。
・・
!!いいね!かけ醤油は塩味が抑えられていて、甘味があり食べやすい。普通の醤油なら甘味がないのでご飯と一緒でないといただけない。
冷奴で
瓶のラベルにも記載されていたので、試しに冷奴でフィナーレを飾る。生姜を乗せ鰹節を振りかける。
白いからよくわかるが、やっぱり濃いね。 テルマエ・ロマエの実写版映画のキャストなみ。
では、いただき・・・ちょっとデカ過ぎた。⤵︎
仕方ない。いざ!・・
・・
!!!うんま!というか一番合うんじぁない!寿司も良かったが、冷奴専用で購入するほどの価値がある。今までで冷奴食べた醤油の中で正直一番旨い。程よい甘みと少し抑えられた塩味が豆腐にマッチするのと鰹節と醤油の風味との相性が良いのかもしれない。
結論:海鮮やその他万能だが極めて冷奴に合う
個人的感想
今まで、かけ醤油をいくつか紹介してきたが、この醤油もかけ醤油なのでそこまで塩分は多くないと感じた。かけ醤油は基本的に万能だが、しかし色々食べてみて得意分野があるのは毎回の発見だ。この醤油に入っている量を考えると決して安いとは言えないが、今回のように使う用途が狭まれば、他のものは他の醤油でまかなえば良いので、冷奴専用で置いていても損はないほどの旨さなので是非オススメしたい。海鮮ならマグロとは相性が良いと思えたので、もし冷奴が苦手ならマグロにも使える。引き続き和歌山県内のかけ醤油を散策していきたい。