漁港近くの漁協スーパー、道の駅、鮮魚店の刺身が安くて旨い!和歌山県 太地 那智勝浦

お出かけ海鮮グルメ

和歌山県の南部地方になるが、日本三大滝の一つで有名な那智の滝がある那智勝浦にやってきた。同県に住んでいながら、今まで一度も行ったことがなかったので行ってみたが、その迫力と美しさに魅了された。しかし、それだけが目的ではなく、和歌山県で旨い魚が水揚げされる指折りの勝浦漁港があるのでそれも目当てでやって来た。事前にリサーチしていく店は決めていて、勝浦には正午ごろに到着した。

太地漁協スーパー

実はこのスーパー太地漁業協同組合が直営しているスーパー。鮮度は期待できそう。道を挟んだ向かいにその漁協があった。

比較的小さなスーパーだが、その名が示す通りここに来て魚を買わない手は無いだろう。

他の産地のものも置いてあったが、さすが地元で上がったマグロ類はがずらりと並べてあった。

道の駅 太地

クジラで有名な太地町。太地漁協スーパーから車で数分のところ国道沿いの目立つ場所にこの道の駅がある。クジラの肉は置いてそうだが、特にリサーチしていなかったので素通りしようと思いながらも、トイレがしたくなったので一応覗いてみた。トイレに行っといれ。

しかし、いざ入ってみるとなんと道の駅に、さ、刺身があるではないか!今まで道の駅では冷蔵の干物などはみたことがあるが冷蔵の刺身が置いてあるのを見た記憶はない。1000円前後でその日に取れた地元のさて新鮮なキハダマグロのブロックが買える。メジャーな人気の市場なんかより安い。漁港が近いから可能なのかもしれないし、地元の人も買ってるのではないだろうか。

勝浦漁港近くの鮮魚店

さらに太地から車を数分走らせると、国道沿いの目立つ場所にこの店がある。

ここの売りは何と言っても魚を丸ごと1本を買わなくても良い。嬉しいことに誰でも買えるようにその場で処理された刺身がパック売りされている。しかもリーズナブル。300円台で刺身盛が置いてある!

地元の主婦の人も買いに来ていた。確かに地元に住んでいて刺身を買うのだったら普通のスーパーではなくここに来るだろう。近くに住んでいる人が羨ましい。

帰宅して実食

さて、時は流れ自宅に帰ってきた。実は買った刺身は夕飯としていただくために、100均のクーラーバックを持参し、お店からいただいた氷をたっぷり詰めて自宅に持って帰った。しっかり冷やしておいたので、鮮度はそれ程落ちていないと思う。自分の住む地元のスーパーには勝浦のものは置いていない。基本的に他県から取り寄せた刺身が置いてあるのでどれほどの違いがあるか知りたくなった。100キロ近く離れていて自分で運んで来たわけだが、観光もしたので買ってから7時間ほど経っている。県内の名漁港で水揚げされた刺身のパフォーマンスはいかほどか?

せんべろを意識してコスパを重視した。トータルで1000円ちょっと。一人だとちょっと量が多いので道の駅の刺身はパスした。

漁港スーパーの刺身

トンボシビ

安いね。300円しない。グラムは計らなかったが、なかなかこの値段でこの量はないと思う。もちろん生。そして栄光の地元勝浦漁港産。

では、早速いただきタイム。

勝っても負けても勝浦!いざ!

・・

!!おっ、柔らかい!筋が全くない!クリアーな味わい。だいぶ時間が経っているし、安いのにこのクオリティはあり得ない!一般的なスーパーで買う刺身と明らかに違う。トンボシビはもうこれしかいただきたくないと思える。さすが漁協直営スーパー。

鮮魚店の刺身

かつお

勝浦といえばカツオも有名だ。とにかく買うときに良く観察してみると水分の乗りが良いものを見極めることで明らかに味が違う。ここ最近の自分は切り身で売っている刺身の目利きと自負している。自称スーパーサシミ人と言いつつも、自分の目が曇っていない事を願う。

このたたずまい。鮮魚店という感じ。このマジックで書いているところがたまらない! 地がつお 379円 粋だね!

さて目利きの実力のお手並み拝見といきますか。どうです、良い色してませんか?みずみずしくないですか?

では勝浦のカツオ、カツカツと言う事ででWIN,WINでありますように。

いただきます。いざ!

・・

!!!ウホッ!まず素晴らしい食感。身が締まっている。ここ最近普段スーパーで買うものはフニャっとしているのが当たり前だったので、これが新鮮さの原点だと言う事を思い知らされる。まるで違う。さすが漁港近くの鮮魚店で直接買ったものはレベルが高い。カツオの旨味も濃厚でクリアな味わい。

あじ

そして続いてのエントリーは 地あじ 380円!最初は刺身盛りを買おうと思ったが、これが目に入った瞬間あまりにも身の断面がみずみずしかったので即ゲット。

見よ!この美しい断面。ちょっと写真では分かりずらいかな。白身の部分の白さが際立ち、血合いが白身にあまり浸透していない感じ。

さて、ではこれもいかがなものか。地の味を堪能させてくれ、地あじ!

いざ!

・・

!!!!え、これあじ?あじの独特のクセとか臭みが全く無い!しかしそしゃくすると新鮮なあじの旨味が現れる。食感も素晴らしい。身が締まっていてそしゃくしたときに跳ね返ってくる弾力が心地良い。おそらく今までいただいたあじの刺身の中で一番旨い。買ってからかなり時間が経っているが、それでこのパフォーマンスとは驚き。

白飯といただくともはや箸が止まらなくなる。

こんな安価で幸せになれるとは。自分の目利き力に間違いはなかった。いつかはスーパーのバイヤー人になれるかも。

この価格で大葉は作り物ではなく本物が入っている。お店の方、このご時世にあまり無理なさらないでください。また必ず行きますので。

地あじ旨すぎ。

結びの提言

大手のスーパーでは色んな産地の魚があり魚種も豊富だが、今回訪れた那智勝浦の漁港近くの漁協スーパーや鮮魚店はこじんまりとしていても、地魚に関してはとても新鮮な旨い刺身が安価で買える。もしここでなくても同じような条件で漁港近くで地魚の刺身を買えるなら、自分のようにクーラーバックなどを持参して持ち帰れる環境であればお勧めしたい。というのも自宅や宿泊先の近くのスーパーに遅い時間に行って割引価格で刺身を買うよりはるかに幸せになれる。

確かに以前紹介した角上魚類のようなスーパーは置いてあるの刺身のクオリティは全般的に高いが、それでも地元で取れたものには鮮度では勝てないし、輸送コストもかからないので安い。もし和歌山県の紀南地方に来る機会があれば、ぜひ勝浦漁港の海鮮を堪能してほしい。

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海鮮をこよなく愛する庶民
kei-chan

197X 年生まれ 和歌山の海に囲まれた環境で生まれ育ち、子供の頃は親が釣ってきた新鮮な魚をいただくうちに、日常の食卓に魚介類が欠かせないと思えるようになった。釣りは苦手だが、海の幸を食することに喜びと生きがいを感じる。共感してくれる誰かがいてくれたら応援してほしい。

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